今回は『圧迫骨折による痛みを鍼灸で軽減!』をお伝えします。
圧迫骨折による背中・脇腹の痛みで2名の患者様を拝見しております。
【1症例】
性別:女性
年齢:60代
発症時期:8年前(2011年ごろ)
背中が痛いなとの事で整形外科でレントゲンを撮ったところ
胸椎の3か所圧迫骨折しているのを発見!
朝起き上がる時・寝返り・仰向けになるのでさえ辛い状態でした。
施術の考え:胸椎は体を捩る(回旋)に大きく関与しており
その部分の痛みにより動作時痛が生じている物と思います。
全体像を診ながら痛みの出ている部位を鍼によって抑制させていく事だと思いました。
施術方法:痛み場所を細かくお聞きし、痛い場所を触ったり撫でてもたっらりして確認。
その部位が分かったら
神経には走行している部位があります。圧迫骨折部位一致しているか確認し
痛みを抑制させる目的で胸椎の間(背骨と背骨の間)に鍼をしました。
この患者様では胸椎の7番・8番・9番の間に鍼をして
動きと炎症を抑える目的で椎間関節刺鍼を行いました。
椎間関節には痛みを感じる受容器が豊富で鍼をする事で痛みを抑制させる効果が期待でき
動きを改善してくれる目的があります。
【施術1回目】
普段仰向けになると痛かったのが5分ほど寝れました。
【施術2回目】
美容院で頭が洗えました。
【施術3回目】
起き上がるのも楽になり日常生活の行動範囲が広がり気持ちが楽になりました。
お越し下さる度に、状態の報告を頂きとて満足されていました。
圧迫骨折している部位は鍼で治す事は出来ませんが、鍼によって痛みを軽減する事ができたことで
姿勢も良くなり、背中にかかる負担も減ったのではないでしょうか。
今後も継続的な施術が必要かと思いますが、現状では3~4週間に一度の施術で維持できるのではと思っています。
時期や寒暖差によって痛みの変化があると思いますが、その時の状態をしっかり拝見して
計画的に行って参りたいと思います。