2022年7月14日
私は、二年前から嗅覚と味覚異常でお悩みの方へ鍼灸施術しています。
症例としては二件目です。
一例目は鼻の近くに癌があり放射線治療で嗅神経に影響が出てしまった方へでした。
この方は癌の中でも10万人に1人と医師から言われるほど
稀な物で、医師から内部への刺激は避けるようにとの事から
鍼は禁忌になっていました。
その方の場合はあん摩で自律神経系を整えるように行い
1年経ってようやく匂いと味が分かるようになって
食事が美味しく感じた例でした。
今回の件はMRIで脳内の異常なく、原因不明の症状です。
亜鉛・漢方薬など色々試されてきました。
鍼灸に出会ったのは、ネット検索から鍼の魅力?可能性?を感じ
やってみよう!
そんな気持ちでお越し下さいました。
初回でどのくらい匂い・味を感じるのか問診し
身体の評価をして総合的に
味を感じる顔面神経
匂いを感じ取るため鼻の周り
首
に鍼をしていく方針になりました。
施術の流れとして全体的な緊張を整える為にあん摩をして
その後鍼をする流れとなります。
正直、施術直後に全て快方に向かうわけでないので
二診目にどう変化があったかお聞かせ頂けるよう一回目は終了しました。
二診目
患者さんは笑顔で
「料理している時に、久しぶりに私の嫌いな野菜をカットしたら
うわってなるような匂いを感じたんです。嫌い匂いだから顔を背けたのですが
あれ??匂うって事は少し良くなった?」
二年間、嫌な匂いを感じなった物が突然やってくる嬉しさが表情からも
読み取れるほどの笑顔でした。
少し鍼の効果を感じで頂けた事だと思います。
今後はどのような過程で味・香りに変化していくか分かりませんが
たくさんある治療院の中から選んで来て下さる事に感謝し
丁寧に施術していきたいと思います。