2024年12月3日
当院が掲げている医療機関との連携の一つ!
これは、顔面神経麻痺(ハント症候群)の患者様で
「今後鍼灸治療に関して気を付ける点・先生からのご意見・鍼灸治療を継続して行って良いのかなど」鍼灸治療内容の報告と今後の方針についてご意見頂きたく御高診願を書いてお返事(診療情報提供書)を頂いた物になります。
患者様の氏名・病院名・内容の情報は黒塗りさせてもらっていますが、「今後の鍼灸治療に関しては共同運動を誘発を助長したりすることに注意してもらえれば問題ないと思われる」とコメントを頂き、継続して医師が鍼灸治療に関してご理解頂いている内容になっております。
この患者様、発症当初は柳原法(40点)で6点が現在24点までにあがり後遺症も少ないと思われます。
学校では顔面神経麻痺の治療方法として低周波鍼通電療法を教わりました。急性期に医師に問い合わせた所「急性期~亜急性期において日本顔面神経学会でも禁忌になっている」とお返事を頂き、置鍼に留め、咀嚼機能を改善したいとの患者様からのお話で回復具合から鍼灸の論文など担当医に提出して再度、低周波鍼通電療法を尋ねてみると
「状態から咀嚼筋は下顎神経なので通電は問題なく、ただし表情筋を刺激する事は気を付ける事」と指示を頂きました。
これが医師に問い合わせせず、低周波鍼通電療法を行っていたら、後遺症が出ていたかもしれません。
症状や疾患によって、鍼灸マッサージ治療は患者様の予後の責任も考えて行っていく必要もあるかもしれません。