2022年2月20日
最近、耳の症状でお越し下さる患者様が増えています。
『難聴・耳鳴り・自閉感』
その中でも難聴・耳鳴りに関して良い結果が得られています。
耳の神経の第8脳神経・内耳神経(聴神経)は『蝸牛神経+前庭神経』の2つからなっています。
この神経は特殊で脳から直接出でいる神経であるため、情報は直接脳に伝わるんです。
橋(きょう)または延髄(えんずい)を始まりとしていて顔面神経と近い場所にあります。
耳の中にあるので神経を直接刺激することはできません。
ここからは私の考えと治療の紹介です。
内耳神経の活動を良くするには
『大元の橋や延髄の血流が改善すれば内耳神経も改善されるのでは』と考え且つ
『近い神経からアプローチ出来ればと負担は少ないのでは?』と思い
顔面神経刺鍼をしています。
顔面神経麻は顔の表情筋・唾液・舌の前方の味覚を司っています。
そして始まりは橋!
耳の症状の方の多くは顔の強張りを訴える方が多いです。
『その辺りも改善されれば良くなるのでは?』
という事で、良く顔面神経に刺鍼し通電をしています。
これが臨床では大きな成果をあげています。
文献や論文など書籍はありますが、最後の決め手は臨床で得られた経験が治療手段になっていきますね。